CD/DVDドライブが壊れたDELLのDimension 4300にLinuxをインストールしてみる
この大きなオブジェをどうにかしたい
今、使っている…。いや、今はもう使っていないのだが、ずっとデスクの横に置いてあるWindows XPが搭載されたDELLのデスクトップコンピュータDimension 4300がある。 CDとDVDの両方のドライブを別々に二台搭載で注文したのだが、これらは今は二つとも壊れていて動かない。 とにかく、このコンピュータでは、Windows XPも遅くて動かなくなってきた。Windows XPというよりも、.NETフレームワークが原因で、こいつらを削除すればそれなりに使えるっぽいのだが、そうまでして何に使うかという事になる。 そこで、この古いコンピュータを何とかしてLinux化したい!という話し。
まずはディストリビューション選び
GUIのLinuxなんてRaspberry Piくらいしかいじらない。他は全部CUIだったので、どのディストリビューションがいいのかわからないので、情報が豊富そうなUbuntuのインストールディスクをDVDに焼いた。
BIOSがUSBからのブートに対応していない
さて、本体に内蔵のドライブはCD/DVD共に壊れていてBIOSからも認識されていないので、どこかの段階で配線を外したかも知れない。そこで、USBで接続したDVDドライブからインストールできないかとBIOS画面へ。
BOOTメニューにUSBが無い…。
取り敢えず、最優先をCD、次にDiskette、最後がHDDとしておいた。
この設定を変更しなくても、一時的に別のドライブからブートするならF12キーでブート前に、デバイスを選択できる。
これで、フロッピーディスクを挿しておけば、Windows XPは起動しない。
どちらにしてもUSBからのブートにはBIOSが対応していない。
そこで、強制的にUSBからブートさせるツール。Plop Boot Managerを試す。 色々セットになったzipファイルをダウンロードして、unzipする。 展開されたディレクトリの中のimgファイルをddする。
dd if=plpbt.img of=/dev/fd0 bs=4096ディスクができたので早速挿して起動! が、USBのCDには対応していないようだ。
ネットワークインストールを試みる
そこで、フロッピーでブートしてネットワークインストールすればいいのでは?
と、古いディストリビューションを色々と物色。
Vine Linux3.2のftpサーバからbootnet.imgとdrvnet.imgをダウンロード。
フロッピーにイメージを書き込み。
dd if=./bootnet.img of=/dev/fd0 bs=4096 dd if=./drvnet.img of=/dev/fd0 bs=4096とにかく、フロッピーも段ボールを漁ってかき集めた物なので、使える物が滅多にない。
で、ネットワークカードのドライバを調べるためにWindows XPのデバイスマネージャで確認。 CNet PRO200WL PCI Fast Ethernet なんだか!嫌な感じ。 昔の、Winmodemの悪夢再来か? 取り敢えず、Windowsを終了して、先程のVine3.2のbootnetのディスクを挿して起動。 いい感じにインストーラは動き出しましたが、案の定、ネットワークカードのドライバーで対応するdmfeドライバーが選択肢にない。
syslinuxをいじくったらどうにかなるか?
ちょっと考えたけど断念。
メモリにロードさせておいてインストーラーをチェーンブート。
で、インストーラから自動的にドライバーが認識されてる。大成功!
とか、ドラえもん式に都合良くは行かないだろ。
という訳で、どうやらネットワークインストールできそうなディストリビューションも少なそうだし、ftpサーバーもミラーも、なくなっちゃってる所も多いみたいだし。 ネットワークインストールも断念。
SDカードで試してみる
仕方ない…。あまりやりたくなかったのだが、既存のUSBをバックアップしておいて、インストールが終わったらリストアする。という方法しかなさそうだ。
何かドライブが必要だ。という事だが、フラッシュメモリは仕事で使っているやつしかない。仕事のデータが一杯入ってる。4ギガのMicro SDカードがあったのでカードリーダーで試してみようかと。
別のLinux機にカードリーダー接続SDカードの内容をバックアップ。 フォーマットとかディレクトリを再帰的にコピーとか、隠しファイル属性のファイルとか色々面倒なのでベタに書き出します。
dd if=/dev/sdc1 of=./sdcard-backup.img bs=4096
バックアップ完了。
このバックアップに使った機械も古いので、USBが1.1なんだと思う。とにかく時間が掛かる。こういう時には進捗が視認できた方がいいな。
で、これを待っている間に、実は「LinuxBean」というディストリビューションがいいんじゃないのか?って事がわかってきた。そこで、w3mでウェブから最新のCDイメージisoファイルをダウンロードしておいた。
この時、何も考えていなかった。とにかくisoファイルをSDカードにddすればよかろ?くらいの認識だったので、やってみた。
dd if=bean12045-140926.iso of=/dev/sdc1 bs=4096
で、Plop Boot ManagerからUSBを選択。
。。。。。。。
止まった。
やっぱり、SDカードじゃダメなんだな…。
USBフラッシュメモリでやってみる
仕方ない。フラッシュメモリを一時的に使おう!
毎度、お馴染み。フラッシュメモリのバックアップとSDカードのリストア。
dd if=/dev/sda1 of=./usbmem-backup.img bs=4096 dd if=./sdcard-backup.img of=/dev/sdc1 bs=4096
終わったらフラッシュメモリにインストールCDの書き込み
dd if=bean1205-140926.iso of=/dev/sda1 bs=4096
そして、Plop Boot Managerから起動。 USBまでは行ったのだが…。ダメだった。
System is ... なんちゃら。
ハッキリしたメッセージは覚えていないのだが、とにかくシステムがちゃんとしてないからブートできません!
という感じの短いメッセージが出た。
調べてみると、単純にISOイメージをUSBフラッシュメモリにddしただけではダメなケースが多いようだ。
ISOファイルを展開しないといけないのかな?ツールは色々あるみたいだけど、Linuxコマンドでいいのがあればそれがいいんだけど、紹介されてるのはWindows用の物ばかり…。
Ubuntuのサーバー版などはDVDのISOイメージをddしないとならず、ISOファイルを展開するようなやり方でやってしまうと失敗するようだ。
朝から始めて。調べながら、ダウンロード、ギガバイト単位のバックアップとリストア。既に23:30を過ぎていたので、断念して帰宅。
こうして、考えると結局の所、ここまでの作業もGUIはほとんど使っていない。 どうして、GUIが欲しいと思ったのかも、わからない感じになってきた。
結局…
結局、今の所、まだWindows XPが入ったままになっている。また時間を見付けてチャレンジしたい。
新装改訂版 Linuxのブートプロセスをみる
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